システム詳細
HOLOSYS+では、48台のカメラが完全に同期して動画撮影を行い、1フレームずつ専用の計算サーバで処理することで、3Dメッシュとテクスチャのシーケンスを生成します。 スタジオは均一な照明となっている為、データに対して後から自由にリライティング可能ですが、撮影時にキーライトを追加して環境光を焼き込む事も可能です。
仕様
撮影システム | HOLOSYS+ |
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カメラ数 | 48台 |
カメラ毎の画素数 | 1200万画素 |
撮影範囲 | 直径4.0m, 高さ2.5mの円筒形 |
フレームレート | 15, 23.976, 24, 29.97, 30 (LTC対応・最高30fps) |
ジオメトリ | 調整可能(1000ポリゴン~) |
テクスチャ解像度 | 最大2880x2880 |
データ形式
スタジオで撮影したデータは、お客様のご用途に応じて大きく2通りの形式で納品可能です。
- 4ds形式(.4ds)
- 4Dviews社が開発した、ボリュメトリックビデオのためのフォーマットです。 時間軸を持ったジオメトリとテクスチャのデータが含まれた単一のファイルで、高品質で軽量なボリュメトリックビデオを利用することができます。専用のプラグインやスクリプトを使用することで、UnityやUnrealEngine、またはWebブラウザ上での体験が可能です。また、4Dviewsを利用したアプリ開発も請け負っております。
- Alembic形式(.abc)+連番テクスチャ(.png)
- MayaやCinema4DなどのDCCツールで使用できるオフライン用フォーマットです。 映画やCM、MV、ライブ映像など幅広くご利用いただけます。
- その他
- OBJ+PNG、GLTF/USDZ(ポリゴン数/テクスチャ解像度/データ長に限度あり) などのファイル形式でも出力することが可能です。
ご利用料金
- スタジオ利用費: 1,800,000 円 / 日
- データ処理費: 60,000 円 / 分 @ 30fps
- ストリーミング変換:40,000 円 / 分
お問い合わせ
スタジオ見学はいつでも行っております。
お問い合わせ・お見積りのご依頼等はこちらからご連絡下さい。
Appendix:
ボリュメトリックビデオとは
ボリュメトリックビデオ(Volumetric Video)とは、現実の人や物をそのまま三次元デジタルデータとして撮影する技術のことです。ビデオという名のとおり、写真のように一瞬をとらえるのではなく、立体的な動画として撮影することができます。三次元動画や自由視点動画とも呼ばれ、次世代の映像技術として注目されています。
ボリュメトリックビデオの特徴
- 好きな角度から映像を観ることができる
- 撮影した後に人物やセットの位置関係やカメラワークを何度でも自由に変えることができる
- 実写撮影には難しい、もしくは不可能なカメラワークを実現できる
- 人物のリアルな表情や服の揺れ・皺など、CGで再現するのが困難な動きや形状を簡単にデジタル化することができる
- 曲げたり巨大化させたり増殖させたりなど、CGに対して行えるさまざまな加工を行うことができる
- 遠く離れた場所にいる人やバーチャル空間にしか存在しないキャラクターが同じ空間で共演することができる
4Dviewsのボリュメトリックキャプチャシステム
このスタジオでは、4Dviews社のボリュメトリックキャプチャシステム HOLOSYS を使用しています。 4Dviewsは2007年以来、ボリュメトリックキャプチャのパイオニアとして活躍してきました。 2010年には、私たちクレッセントと共同で世界初の商用ボリュメトリックキャプチャスタジオを開設し、映画やCM、ミュージックビデオ、アート、アパレル、教育など、さまざまな分野でボリュメトリックビデオを活用したプロジェクトを生み出しています。 4DviewsはHOLOSYSのほかにもノンリニア編集ソフトウェア 4Dfx を開発しており、ボリュメトリックビデオのエコシステムの構築に大きく貢献しています。 私たちクレッセントは4Dviews製品の日本・台湾における唯一の代理店です。